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リスクの高い住宅ローンの借り方 [ライフサポート]

かつてないほどに、住宅ローンの金利が下がっていますね。低金利で借りられる今こそチャンスということで、住宅購入に踏み切ろうとされている方も多いと思います。

ですが、住宅ローンはあくまで借金。低金利だけにつられ、多額の住宅ローンを組んで住宅購入に踏み切ってしまうことにはリスクもあります。

余裕が無いのに長期のローンを組んでしまうと、老後のための貯蓄ができないばかりか、退職金や年金をローン返済に充てなければならない可能性も。こうなると老後に貧困に陥ってしまうかもしれません!

そこで今回は、ファイナンシャル・プランナーの筆者が、最悪、老後の貧困にまで発展する可能性のある“リスクの高い住宅ローンの借り方”とその回避方法についてお伝えします。


1):退職前にローンの返済が終わらない

たとえば、45歳のときに35年ローンを組むと、ローンの支払いは80歳まで続くことになります。こんな風に、退職後まで毎月ローンの支払いが続く生活を想像したことはありますか?

年金など、現役時代よりもずっと減った収入の中から住宅ローンを支払わなければならない生活は、決して楽ではないはずです。

また、このような住宅ローンの組み方をした場合、退職金での返済を考える方は多いと思います。ですが、退職金を返済に充ててしまうと、老後の生活資金はかなり乏しくなってしまいます。そもそも、あてにしている退職金そのものも、勤務先の状況次第では、期待通りに支払われない可能性もありますよね?

まずは、退職金を返済に充てなくても済むように、定年退職前のなるべく早い時期に返済が終わるローンを組むのが安全なのです。


2):ボーナス返済があって、しかも額が多い

長期にわたるローン返済の期間には、勤務先の状況が変化することもあります。ボーナスの額が大きく減額されたり、支給自体が見送られたりということもないとは言えません。

そんなとき、ボーナス返済があってその額が多い場合には、返済が滞ってしまう可能性があります。返済分を賄うために、貯蓄を取り崩さなければならない事態に陥るかもしれません。

ローンを組む段階で、多額のボーナス返済をしなければならないのであれば、すでに借入額が多過ぎなのかもしれません。購入物件の見直しも視野に入れてみた方がいいでしょう。


3):深く考えずに変動金利で借りる

住宅ローンの変動金利の水準はかなり低いですから、ここに魅力を感じて変動金利の住宅ローンを選ぶ方もいらっしゃるでしょう。

ただしこれは、ローン返済が短期で済む方や、経済情勢にある程度詳しくて、金利変動のチェックをされている方向け。

金利が上昇したときに、迅速に固定金利に切り替えることができる方であれば問題ないのですが、タイミングを逃してしまうと、固定金利に切り替えたとしても、高めの金利で返済し続けることになってしまいます。もちろん変動金利のまま借り続ければ、返済額はかなり増えてしまいます。

この増加分は家計を圧迫する可能性があります。変動金利と固定金利はどちらがいいとは一概に言えませんが、将来設計しやすいのは固定金利での借り入れ。変動金利を選ぶのであれば、メリットとデメリットについてじっくり考えてから選ぶことをおすすめします。



そもそも住宅は、あくまで自分のライフプランに合わせて購入するもので、金利につられて購入するものではないですよね。

本当に買いたい時期なのか、物件は身の丈に合っているか、ということを考えて、慎重に住宅ローンを組むことをおすすめします。




タグ:住宅ローン
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